鳥籠の中の黒鳥

小さな世界の小さな存在

贖い

言葉に起こすことが

 

私をなぞる唯一のカタチだと

 

どうしようもなく

 

信じ縋っていて

 

ならば言葉と何処まで行けるか  

 

そういった希望の話です

 

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私は今、夢をみている

みている景色をいつか形にできたなら

感情がある自分を愛せるだろうか

 

 

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初めて耳に通った振動のことを

覚えていますか。

 

人の泣く声、笑う声。

 

私はあの日、

たった一人で

このまっさらな世界に

連れてこられました。

 

繋いでいた手が

どういった風に見えていたのか

私は覚えていませんが。

 

それがたとえ悪魔の手先だったとしても

ぎゅっと握り返さずにはいられなかったことを

今となっては赦す他ありません。

 

私は過去、今日に至るまで、

その悪魔にこの身のすべてを

支配され 横暴に振り回され 歪んだ愛を受け

ずっと苦しい想いをしてきました。

 

ですがそれら全てが、

その悪魔のせいだったのかは分かり兼ねます。

 

というのも、

私は私自身のことが好きではありません。

 

その化け物じみた自己嫌悪が

私を創った仕組みを「悪魔」だと解釈しているだけで

確かなことなど なにひとつ

 

本当になにひとつ

 

わからないのです。

 

きっとこの先もわからなくて。

 

けれども此、果てしなく長く感じられた

「透明な子ども」で在る時間も

残りが僅かであるということ。

 

清々するだとか 楽になるだとか

「解放される」だとかは特に思っていなくて。

(  思えていなくて (笑)  )

 

ただこの絶対に出られないと思っていた鳥籠も

実は鍵なんて一つも掛かっていなくて

外からみれば、ただの埃のかぶった

とりかご だったみたいで。

 

強ささえあれば

いつだって飛び出せるとりかごだった。

 

まぁこれも、絶望の波間に呆気が差して

祈り飽きた 幼稚な 妄想に過ぎないのかもしれないけど。

 

それでももうどうしようもなく、

強くなりたい。

 

何度 自分の弱さと対峙して

繰り返し 殴り合いの貶し合い

時に 甘い期待で釣り、釣られては

半端な意志の元で 絶望 を生み

溺れるだけの

変わらない  日常 

 

そんな自分に呆気が差しただけなのかもしれない。

 

それでもずっと変わりたかった自分だけを

今は信じて

あとは この答えのない問いと

一つ折り合いをつけたいと思います。

 

それが私を縛り、乏しくさせる呪いに

ならせない為に。

 

どうしたって私の目に映る

世界の色味は変わらないけれど。

 

どうしようもなく、強くなりたい

 

ただそれだけの為に。

 

 

私の想う 今の 答え を綴ります。

 

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結局のところ、

 

 

私は弱くて臆病だから

許すことも憎むこともできなくて

 

この鬱陶しいほどの自我に

私は一生悩まされるんだと思います

 

そして無論、好きになんてなれやしないことも

嫌という程、解りました

 

 

それでも

 

 

愛すること しかできないことを

 

 

何度も何度も

ぐちゃくちゃになって

 

解りました

 

それが答え

 

半ば諦め、だと思いますし、綺麗なものでも 

すっきりとしたものでもない です

 

でもこれが現実

いつだって私のそばにいた 答え です

 

 

私が生まれるに 至るまで

紡がれてきた 愛 を遍く

 

             赦していきたい

 

それが 希望

 

ただの 祈り で

 

これからの 命題 だと思います

 

 

さようなら  透明な私

 

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